映像クリエイター ひらさわ とも のブログです。RSSfeedtomo-hirasawa.comphoto.tomo-hirasawa.comYouTubeInstagramX

説明の上手さと頑固さの相関

「映像の学校」という、主にモーショングラフィックの技法を教えるYouTubeチャンネルをかなり力を入れて制作しています。自分の発案ではなくプロデューサーに誘って頂き乗った形なのですが、楽しんでやれているのは元々説明することが好きだからだと思います。

ところで僕は自分のことを頑固な性格だと思っているのですが、客観的にはどうなのか前回も書いた知人に尋ねたことがあります。その際の答えは「頑固じゃなければこんなに説明が上手い訳ない」というもので、僕は不思議な感動を覚えました。直感的には正しそうなのに背後のロジックが分からなかったからですが、今やっと分かったのでこのブログを書いています。

例えば、上の動画でも登場している仮面ライダーのフィギュアは物凄くよく出来ています。およそどんなポーズでも取れるし、深く曲がった関節が折れた棒のようなシルエットになることもなく自然なのです。これは知る人ぞ知るバンダイの超絶技術なのですが、この類のフィギュアが好きな人の商品レビューの多くはもっと辛口です。

上に書いたような部分は暗黙の前提と化していて、ファンだからこそもっと些細な欠点が目に付くのです。そのようなレビューのほうが感情表現としては素直ですが、ファンでない人は暗黙の部分が分からないので、とっつきにくく感じます。

僕の説明に分かりやすさがあるとすればそれは都度前提に立ち返っているからであり、それができるのはたぶん感情のままに流される素直さがなく、頑固だからでしょう。

…以上は僕の自己分析ではなく、知人は僕をこのように分析したのであろう、という推測です(その分析は正直当たっているとも思いますが)。

この「説明が上手い=頑固」理論はこう書くと簡単なようですが、相対性理論だって本当に分かっている人が語ると説明の必要がないほど自明に感じられるものです。これはそのような、簡単に見えて僕が自力では思いつけない天才の発想の一例です。

まあその発想は、僕が「映像の学校」をやることを支持してくれているので引き続き頑張ろうと思います。


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