講演の題材


Holojector with MR(画像クリックで再生ページへ)

先日お知らせしました講演、結構お申し込み頂いているようでありがとうございます。当日はVIDEWEBさんと一緒に作らせて頂いた上記PVを題材にCG技術と仕事のアレコレを喋ります。実際の仕事作品を題材にできるのは珍しいと思います。クライアントのNEXTSCAPE様をはじめ関係各位に感謝します。

ところで、関係者への共有用に喋ることは一応原稿化しました。で、1人でリハをやってみたのですが、僕の場合原稿を読むとみるみる元気がなくなることが判明したので笑、結局要点は踏まえつつもアドリブで喋ると思います。

というかそういう性格なら事前に原稿も作らなさそうなのですが、これを作っているのが長年かけて自分の中に育成してきたマネージャー人格です。そして勿論原稿はあったほうが良いので、そこは自分を褒めることにします笑。

(追記)本イベントは無事終了しました。ご来場頂いた皆様、ありがとうございました!

温かい建物

ブライアン・シンガー(やそちら側の人)が撮ったものはほんの断片でも大体分かる、と先日書きましたが、その続き。

これは別に、意識的に判定しようとしている訳ではありません。ただ氷点下の寒い道を歩いていたら突然暖房の効いた温かい建物に入ったみたいなことで、それに気づかないのは不可能です。

これだけ明白な違いがあると、結局世界がシンガー側と非シンガー側に分かれて見えることになります。そして残念なのは、世界の大部分が非シンガー側であるということです。自分にとって居心地が良いのはシンガー側の世界なので、逆に言えば非シンガー側の大部分には馴染みません。この「大部分」には、人は人に会いたいものだといった、人生の基本条件みたいなことも含まれます。

そういえば野球選手のイチローは「古畑任三郎」を繰り返し観ていて全エピソードを暗記している、と聞いたことがあります。ただストーリーを追いたいだけならそんな環境ビデオみたいな見方はしません。恐らく彼にとってミステリィは癒やしで、「温かい建物」側なのだと思います。

注射

映画「X-MEN」の超能力者の描写は凄い、という話を先日書きましたが、その続き。

「X-MEN:フューチャー&パスト」では、一番人格者で最強の超能力者が、若い頃自分の能力を麻痺させる注射を打っていた、というエピソードが出てきます。しかし他人を助けるには能力が必要なので注射を諦めるシーンは本当に胸に迫るものがあります。ただそういうシーンだけだと内省的になり過ぎるので戦闘シーンではCG全部乗せみたいなことをやるのが、監督であるブライアン・シンガーのバランス感覚です。

ですが、彼に対しては「CG偏重であまり分かっていない監督だ」という評価も多いことを最近知って驚きました。つまり注射のシーンが概ねスルーされているのです。人は時として注射を打ちたくなることがリサーチの結果分かったのでそういう場面を入れた、というだけのドラマや映画と、実際に注射を打ちたい人が作った作品は僕にとっては全く違います。極論すればただ主人公が歩いているだけでも、シンガー(やそちら側の人)が撮ったものは大体分かります。だからこそ、その違いが多くの人には見えないことが分からなかったのです笑。

シンガーはそんなに天才なのに、というか天才であるが故に、社会人としては物凄く問題の多い人のようです。「ボヘミアン・ラプソディ」は彼の監督作品ですが途中で降板させられています。そういう人だからこそ注射のシーンが撮れる訳なので、当然ながら、言うまでもなく、彼に助言なんてできません。敢えて言えばそのまま頑張ってと思うだけです。

講演します

映像制作のお仕事について、お話させて頂きます。11/8(金)19:00〜20:30@新橋。主催は僕がよく一緒にお仕事させて頂いている、映像系クラウドソーシングのVIDWEBさんです。イベント詳細はコチラ

僕がこのブログでいつも書いているのは、直接的な場合もそうでない場合もありますが基本的には若い方へのメッセージです。で、このイベントも概ねその方向性です!但し物凄く具体的な仕事に関する話もしますし、CGの解説もします。

お値段は8000円になりましたが、まあ妥当だと思います笑。プレゼントをタダであげたい気持ちもあるのですが、それが社会的に妥当かと言うとね…。8000円の価値があるのなら8000円にしないと、例えばその半分の価値があるサービスをやろうとしている方が4000円取れなくなってしまうのですよね。世の中基本的にそのような仕組みなので、逆に言えば良い仕事をしながら利益を上げないのは不可能ですね。

とはいえなるべく重層的な構造にして、そこを汲み取れる方にはさらにもっとお値段以上な内容にしたいと考えています。まあそこまで理想が達成できるかは分かりませんが、生ひらさわに会いたい方はこの機会にぜひ。

仕事とセルフ・プロデュース

このブログ、お陰様で多いときは1日1000人くらいの方に読みに来て頂けています。このブログは僕の個人サイトの一部ですが、サイト全体ではブログの2.5倍くらいのアクセスがあります。SNSとの連携もSEO対策も何もなくただ発信しているだけなのに有り難い限りです。

その個人サイトは、公開してよい作品を順に載せているのですが、トップページは仕事作品ではなくセルフ・プロデュースの動画や写真で埋め尽くされてしまいましたね。これは仕事をしていないのではなく笑(それを言うと正直猛烈に忙しいです)、仕事作品はサイトに載せられなかったり、載せられるまでにタイムラグがあるものが多いからです。

仕事はいろいろな方が関わっているので当然なのですが、ただ最近は僕の名前を出すことが前提のご依頼もあり新鮮です。そして、今後仕事を僕に関連付けて認識して頂くにはその方向性しかないなとも思います。つまり自分で「僕がこれやったんですよ」と言うのは既に無理があり、もっとオフィシャルな何かに「これはひらさわがやりました」と言って頂くほかない笑。

それは、セルフ・プロデュースと仕事の境界が曖昧になることに他なりません。セルフ・プロデュース作品は実は仕事作品以上に反響があります(これは、個人的に手紙を出せば個人的に返事が来る、みたいなことだと思います)。仕事作品はいろいろな方に協力頂き予算もかけて作り込めるので、両者を融合できれば一番良いなと思います。その作品がクライアント名義であろうと僕名義であろうと他の名義であろうと、質が向上することの恩恵は等しくあるでしょう。

勿論職人的に背後に隠れて仕事をするのも好きなんですけれどね。つまり出たがりと引きこもりの二面性です笑。