絶対的ピカソ

パブロ・ピカソ

(1881 マラガ-1973 ムージャン) 1923年頃、油彩・カンヴァス、160.0×95.0cm …

今回も前回と同じ構造の話。横浜美術館で開催中の「ルノワールとパリに恋した12人の画家たち 」を見に行きました。勿論ルノワール目当てだったのですが、その時代の他の画家の絵も展示されていて、ピカソもありました。

ピカソは「凄いことになっているけれどサッパリ分からない」的な扱いをされる画家の代表だと思いますが、結論から言うと本当に凄いのです笑。勿論好みは人それぞれなので、作品の絶対的価値なんて通常は論じる意味がありません。ですがそれでも尚、ピカソは別格なのです。

そんな訳でピカソが全人類的なコンセンサスとしてラスボス扱いなのは妥当だけれど、その反面不思議です。様々な価値観が入り乱れる社会なのに、どうして総体としては見事な審美眼を発揮できるのか?

とにかくそんなピカソなので、個人的には他の画家と一緒に展示するのは向かない気がします。どうしても他が霞むからです。そういえば自分は歌番組が苦手だった、とその時思い出しました。ある曲に集中したら他への切り替えが難しいからですが、もう少しいい加減に物事を受け取らないと美術館にも行けないのでその辺は誤魔化しています。でもピカソはその誤魔化しを許さずに頭をぶん殴ってきます。

そして「美術館の都合など無視しろ、この絵が全てだ」と訴えてくるのです。