天才の切実

前回書いた「ピカソは絶対的」というのは我ながら暴論ですよね。先日お友達のSNSに「もし死後もゴッホが評価されないパラレルワールドがあったとしても、ゴッホには価値がある」とコメントしたのですが、これも同じ趣旨です。

アインシュタインに否定された絶対時空がピカソやゴッホの周囲では有効、と言っているようなもので、非論理性の極みです。でも自分の中の最上位のバランス感覚がその非論理性を許容している次第です。

ところで、このような僕の投稿は才能至上主義的だなと自分でも思うのですが、かといってそれは上からな訳でもないのですよ。その感覚を上手く説明できなかったのですが、僕は要するにゴッホが評価されないパラレルワールドに於いてゴッホの説明を試みているのかもしれない、と思いました。

いやいや、少なくともこの世界ではゴッホは評価されてるやん、と思われるでしょうが、本当にゴッホが投げかけたかったものの1万分の1も我々は受け止めていないはずです。天才とのコミュニケーションというのは本質的にそういうものだからです。

「響け!ユーフォニアム」のソロの子の前では他の子がモブになる、という話も、せめてそのくらいは許したれや、みたいなことです。何故ならその子はソロを吹く瞬間以外の全てを、世間から受け入れられないゴッホと同じ心境で過ごしているからです。

本当の才能には上からのニュアンスはなく、むしろ切実な感じがするもののように思います。

経費

メンサ(という高IQ団体)の会員資格が年末で切れる方は更新を、という案内が来ました。会費は任意の年数分払えて、同時に値段の違う2種類の会員証のいずれかを申し込めます。手続きはただ振り込むだけ。振り込む金額により年数と会員証の組み合わせは一意になるからです。

メンサといってもどの程度頭が切れるのか分かりにくいと思うのですが、少なくとも振り込めと言われてこういうシステムなのだと理解できない会員はいないと思います。一般社会でこのシステムを運用するのはなんだかんだ難しいような。

僕は幽霊会員ですが資格は更新する予定です。このサイト等のプロフィールに「メンサ会員、Helliq会員、好きなアイドルは欅坂46」と書きたいからです(「Helliq」はメンサより入会条件が厳しい高IQ団体)。僕はこのブログも推敲の際1文字単位で削るのですが、そのような価値観に於いては「元」が入ってしまうのはダメなので、それを避ける費用として会費は払います笑。

温かい建物

ブライアン・シンガー(やそちら側の人)が撮ったものはほんの断片でも大体分かる、と先日書きましたが、その続き。

これは別に、意識的に判定しようとしている訳ではありません。ただ氷点下の寒い道を歩いていたら突然暖房の効いた温かい建物に入ったみたいなことで、それに気づかないのは不可能です。

これだけ明白な違いがあると、結局世界がシンガー側と非シンガー側に分かれて見えることになります。そして残念なのは、世界の大部分が非シンガー側であるということです。自分にとって居心地が良いのはシンガー側の世界なので、逆に言えば非シンガー側の大部分には馴染みません。この「大部分」には、人は人に会いたいものだといった、人生の基本条件みたいなことも含まれます。

そういえば野球選手のイチローは「古畑任三郎」を繰り返し観ていて全エピソードを暗記している、と聞いたことがあります。ただストーリーを追いたいだけならそんな環境ビデオみたいな見方はしません。恐らく彼にとってミステリィは癒やしで、「温かい建物」側なのだと思います。

注射

映画「X-MEN」の超能力者の描写は凄い、という話を先日書きましたが、その続き。

「X-MEN:フューチャー&パスト」では、一番人格者で最強の超能力者が、若い頃自分の能力を麻痺させる注射を打っていた、というエピソードが出てきます。しかし他人を助けるには能力が必要なので注射を諦めるシーンは本当に胸に迫るものがあります。ただそういうシーンだけだと内省的になり過ぎるので戦闘シーンではCG全部乗せみたいなことをやるのが、監督であるブライアン・シンガーのバランス感覚です。

ですが、彼に対しては「CG偏重であまり分かっていない監督だ」という評価も多いことを最近知って驚きました。つまり注射のシーンが概ねスルーされているのです。人は時として注射を打ちたくなることがリサーチの結果分かったのでそういう場面を入れた、というだけのドラマや映画と、実際に注射を打ちたい人が作った作品は僕にとっては全く違います。極論すればただ主人公が歩いているだけでも、シンガー(やそちら側の人)が撮ったものは大体分かります。だからこそ、その違いが多くの人には見えないことが分からなかったのです笑。

シンガーはそんなに天才なのに、というか天才であるが故に、社会人としては物凄く問題の多い人のようです。「ボヘミアン・ラプソディ」は彼の監督作品ですが途中で降板させられています。そういう人だからこそ注射のシーンが撮れる訳なので、当然ながら、言うまでもなく、彼に助言なんてできません。敢えて言えばそのまま頑張ってと思うだけです。

making of unIQueness

「unIQueness」のCG制作過程をお見せするメイキング動画を公開しました。

何故こんな動画を作ったかと言いますと。僕が所属するメンサ(という高IQ団体)が毎月会報を発行していまして、今月号に僕のインタビューを掲載頂いています。主に仕事のことを語っているのですが、その一環で映像の制作過程を動画で見せてほしい旨ご要望頂きまして、それにお応えして制作したのがこの映像です。
つまり会報のおまけのようなコンテンツです。会報は申し訳ないことに会員しか見られないのですが、動画は一般公開させて頂きます。

ちなみに「unIQueness」自体はメンサと直接関係はないのですが、内容はメンサ寄りですので作例としては最適だったような!